遺伝子検査をカウンセリングで使いこなすってどういうこと?秘訣を紹介

遺伝子検査をカウンセリングで使いこなすってどういうこと?秘訣を紹介
遺伝子検査をカウンセリングで使いこなすってどういうこと?秘訣を紹介

昨年あたりからいろいろと「カウンセリングツール」として出だした検査キット。なかでも、遺伝子系の検査(DNA検査)が話題を呼んでいます。しかし、手技やコスメと違い「入れたはいいが使いこなせない」「手間がかかりすぎる」というサロンも少なくありません。人気があるのはわかっているけど、いったいどう活用するのが得策?という疑問をクローズアップ。

DNA検査キット『 IDENSIL 』を題材に、サロンでの使い方を紐解きます。

エステティック通信2018年「11月号」より抜粋

 

 

DNA検査でわかることと、できること


1.生まれ持った体質のリスクがわかる

遺伝子情報は「人間の設計図」とも呼ばれ、その違いで体質が決まります。同じ食べ物、同じ生活習慣でも、体質の違いで個性が発生します。DNA検査では、髪質、太りやすさ、肌質、筋肉の質など、健康や美容に関する「生まれ持った体質」のリスクを判定することができます。

 

2.遺伝子の特長を細かく調べられる

最近では、大きな検査項目だけではなく、その判定が出るに至った要因となる遺伝子それぞれの特長を細かく解説するものも登場。どの遺伝子が検査できるかは検査キットごとに異なりますが、遺伝子ごとの特長を理解しておくことで、さまざまな施術・アドバイスへの応用が可能になります。

 

3.アフターケアのアドバイスに落とし込む裏付けとして非常に有効

依頼主の検査結果をカウンセリングに生かせるというところが最大の利点。現在の生活のセルフチェックをもとにした総合的なリスクを出してくれる検査がほとんどなので、サロンのアフターケアのアドバイスとして裏づけ的に利用することができます。アプリで検査後も定期的に生活のチェックができるものもあり、検査結果の活用を考えたパッケージになっているのも便利。

 

 

 

エステサロンが遺伝子検査に必要な理由


 

完全業務用の遺伝子分析サービス IDENSIL(イデンシル)を開発・販売する株式会社グリスタの斎藤  利社長にお話をうかがいました。

斎藤 利社長

 

導入されているエステティックサロンや整体の方へのセミナーを随時開催していますが、皆様、検査結果がどう施術メニューにつながるかということを気にされていることが多いですね。

でもそこではなくて、プロの皆様が見るべきなのは、こちらが用意している体脂肪や血行などの項目別で出てくるリスクの高低だけではなく、遺伝子の種類ごとの特長です。各サロンで施術メニューやカウンセリングに落とし込みたい遺伝子の特長について詳しく理解し、施術メニューとの掛け合わせ方を考えていただきたいですね。

DNA検査キットを100%活用するには、検査結果とお客様の間に、カウンセリングを行なうプロの存在が必要です。一見エステティックの施術とは結びつかなさそうな遺伝子でも、考え方次第でより結果を出すための活用が可能だからです。お客様の現在の生活の様子などを細かにヒアリングし、結果と照らし合わせてその道のプロだからこそできるアドバイスを考えてもらえたらと思います。

 

遺伝子検査のよいところは、一生変わらない自分の体質がわかるところです。ダイエットやスキンケアなど、いつも意識を高く持ち続けられない人でも、自分の体質がわかっていると、要所要所で「自分の体質にとってよりよい方」を選択するようになります。それだけお客様への影響を及ぼすものだからこそ、取り扱うサロンの方には正しい知見をしっかり身に着けていただき、持っている美容の知識を生かしてもらいたいです。

 

遺伝子分析サービス IDENSIL でわかるリスクとは?【レポ】

 

 

 

体質のリスクと分析結果を読み解こう


 

具体的にどんな体質のリスクがどんな風にわかるのか、IDENSILの検査結果をもとにチェックしてみましょう。

 

 

 

1.頭髪の多寡

男性ホルモンの影響の大小を決める遺伝子ARと、そのARの制御を判定する遺伝子HDAC9のリスクがどちらとも高く、将来的に脱毛・薄毛の心配があることがわかる。

 

2.紫外線感受性

UVSS3は紫外線によるシミやそばかすのリスク、ERCC6は網膜の損傷リスクを判定。リスクが低いから大丈夫というわけではなく、今までやこれからの生活環境が影響を及ぼすため、ヒアリングが重要。

 

3.疲労・ストレス

疲労感やストレスを感じやすいTPH2のリスクが高く、CRHR2のリスクも高いためストレスからの回復も苦手。ストレスへの抵抗として重要な、セロトニンの分泌を促すためのアプローチが必要。

 

4.体脂肪

脂肪生成を判定するKLF9や、インスリンの抵抗性を判定するAdiponectinに着目。糖をため込みやすいが、糖の代謝に関するPGC-1αのリスクは低いため、運動などの消費活動をしている限りため込む一方ではないことがわかる。

 

 

この結果からどんな提案をすべき?

施術メニューとは関係のないことのように思えて、実は有意義に使えるんです!

 

 

 

原因の根本究明を!

紫外線感受性が低リスクでも、今あるシミなどに悩むお客様もいるはず。肌トラブルは一概に紫外線のせいというわけではなく、体内の糖化によるものが大きい場合も。体脂肪の遺伝子で糖を取り込みやすいと出ている人には、糖質制限やリズム運動をおすすめするのも手。

 

精度の高いアドバイスを!

糖を取り込みやすい体質だから、本来はダイエットには糖質制限が望ましい。だけど具体的なアドバイスをする前に、疲労・ストレスの項目も要チェック。ストレスを感じやすい方には安易に糖質制限をおすすめしても、健康に影響があるかも。より満足していただくために、無理のない提案を。

 

プラスワンの店販品を提案!

痩身やフェイシャルのトリートメントを受けたくて来たけど、体脂肪や紫外線より頭髪のリスクが高い・・・というお客様には、現在悩みを抱える部位に施術を行なった後に店販品で提案できることも。おすすめするときの説得力が増すので、何点かスカルプアイテムを置いておくと◎

 

 

遺伝子検査はカウンセリング力を上げる救世主ともいえるかも?

ほかのサロンにはできないカウンセリングが遺伝子検査の裏づけがあることによって成立するので、他店との差別化を考えているサロンにはとってもおすすめ!

技術や資材の導入なしで新メニューと新提案ができる遺伝子検査、まずはご自身を検査してみてはいかがでしょうか。

 

[紹介元] エステティック通信【エステサロン向け業界専門誌】 遺伝子検査をカウンセリングで使いこなすってどういうこと?秘訣を紹介

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